裁縫雛形は、学園の教育の出発点である裁縫教育の授業で生徒が制作した授業制作物です。明治から昭和初期にかけて制作されたものです。
学園創設者の椙山正弌が東京裁縫女学校(現在の東京家政大学)で裁縫教育のメソッドを学び、当時の授業に取り入れました。
制作当時、繊維製品は高価なものであったことから、実寸大の1/3の大きさで、多種類の衣服を制作し、実務経験を重ねました。
歴史文化館では500点余りの裁縫雛形が残されており、服装史資料や民俗資料としても大変貴重な資料であることから、約10年を費やして資料の分類と目録「椙山女学園 裁縫雛形コレクション」として図録を発行したほか、桐ダンスに収納・保存しています。
このコーナーでは、図録に示されている資料番号と引き出し番号を照合して、実物を見ることができます。